柾谷 美奈

柾谷美奈

一二三会との出会いはたしか2009年の夏。

ローマ生まれローマ育ち、パリ駐在、中東などへの出張三昧で人生の半分を海外で過ごした私にとって、
体験茶会や能茶会、呉服会はどれも楽しく、一二三会には入門することなく気軽にイベントだけに参加してました。
正直「入門」の二文字に気後れしていたのです。

3年がたった頃「一緒に入門しません?」と、背中を押したのはパリ駐在時代の友人です。
そろそろ着物の一つも自分で着られるようになりたい・・・でも、着物を着て、どこへ行く?
・・・そうだ、着物でお茶の稽古に行こう!と、会話が弾み、自分でも予期せぬ形でひょいと稽古人の仲間入りをしました。

初めて何かに挑戦するとき「できるわけない」と、思いながらやっているうちに「できた!」と、思う瞬間があります。
その次の瞬間「全然できていなかった」ことに気づかされて愕然とするわけですが・・・
今のところお茶の稽古も着付けもその連続です。

稽古場では「できた!」と思う瞬間も、そのあとで「愕然」として我ながら可笑しくなる瞬間も、
同じように喜びと感じられるから不思議です。もしかしたら、ちょっぴり成長を実感できているからかもしれません。

なぜもっと早くお茶をやらなかったのだろう!心底悔やまれます。

そんな私を救ってくれるイタリアの言葉があります。
meglio tardi che mai
フランス語では mieux vaut tard que jamais
そして英語では better late than never
『人生に「遅い」ということはない』 遅刻魔で知られるイタリア人の半ば言い訳のような格言ですが、
直訳すると「たとえ遅くとも、一生やらないよりマシ」まさに今の私です。

一二三とは
一歩進んで 二歩下がる
やがて三歩の高みなるかな?

一二三会の申 柾谷美奈