阿部 智子

阿部智子さん
ふり返れば、学生から社会人になり1年後に結婚、
そして二児を出産。どちらも首もすわらない月齢で預け
仕事もしてきました。綱渡りのような30年でした。
家族の健康に恵まれ、周囲の人々の支えがあったからこそ
続けられました。心から感謝しています。

そんな中、渇望していたのは自分と向き合う時間でした。
仕事にもゆとりができ、2年前に一二三会に入門しました。
一服のお茶から広がる世界に魅せられています。
毎回のお稽古が気づきと学びです。終わりのない旅に出ているよう。
そんな“私の時間”がうれしく、わくわくしています。

そして、改めて日本人に生まれたことを幸せに思います。
床の掛物、茶花、茶碗をはじめとするお道具、お菓子に
日本の四季の移り変わりを感じます。
みずから草木を育て、茶碗や籠を作ってみたいと夢はふくらみます。
いつの日か茶事ができたら……。

一二三会は男性のお稽古人が多く、若い世代が多いのが特長。
点前のお稽古だけでなく、茶事までを学ぶことができます。
が、いちばんは久保比登美先生の物事を追求する真摯なお姿です。
稽古人は圧倒されつつ、その刺激を背に受けて日々精進しています。
私自身はひたすらお稽古に励み、十年後の自分を描いていきます。

一二三会の未 阿部智子