松本 香理

2009年1月よりお稽古をはじめ、今年で、早4年が経とうとしています。

入門当初は、着付けも一人では出来ないひよっ子でした。

そんな私が一二三会に入門しようと思ったのは当時、目白庭園で定期的に催されていた体験茶会への参加がキッカケでした。
夕暮どきに始まるその会で、先生の優雅な所作は幽玄な美の世界へと誘ってくれました。
そして、そんな中、何より割れた茶碗を金で継ぐごとで蘇せるという”金継ぎ”の話に日本文化の奥深さを知り心を打たれました。
その時から、稽古を始めるなら久保先生の元で!!と強く感じたことを覚えています。

20代後半〜30代前半までは自分探しに明け暮れ、バリ島でバリ舞踊の舞台に立ったり
イギリスにかぶれてリフレクソロジーの資格を取得してみたり、異文化に居場所を求めていた私。
そんな矢先に出会ったのがお茶でした。
お釜の煮え音、先生の茶筅が奏でるシャッシャッという小気味いいリズム、季節のお菓子やお花、美しい道具の数々。
ひとたびお茶室に入ると、そこには日常を離れた無限の宇宙が広がっていました。
お軸に書かれた禅語はサッパリ読めないけれど、どこか懐かしくてワクワクする毎日は
異国文化では得られなかった深い充足感を与えてくれました。

そう、探し求めたものは自分の国にあったのです。

一年目は品川歴史博物館でのお茶会で初めてお運びを体験させて頂きました。
お家元を尋ねる京都ツアーも参加しました。
二年目には稽古人企画の納涼茶会で受付を担当、稽古茶事ではお詰めの役を頂きました。
そして、三年目には、とうとう青山茶会で憧れの薄茶点前デビュー!
四年目には、なんとお稽古場をお借りして月釜として仲間の稽古人さんと協力して”雛茶会”を催していました。

思い返せばなんと濃い四年間!!
これほど、実践的な場を提供してくれるお稽古場は少ないのではないでしょうか?!

「日々のお稽古は、茶事を催すためにあるのよ」
久保先生はいつも、目指すべきゴールを楽しく語ってくださいます。
お稽古はマンツーマンですが、お茶事ではチームワークが問われます。
場を創る喜びを学ぶことができ、それを分かち合える仲間がいる。
一二三会には稽古人同士の交流が盛んだからこそ、味わうことができる感動があります。
お茶事が終わるたびに訪れる温かい気持ちは、お茶を続けていて良かったーと思わせてくれる瞬間です。

また、そうした日々の積み重ねは仕事やプライベートにも嬉しい変化を起こしてくれました。

私のお茶人人生はまだ始まったばかりです。おもてなしの心を極めるのには、まだまだ時間がかかりそう・・・。
でも、これからの5年後10年後どんな成長をもたらしてくれるか楽しみでなりません。

そんな感動を与え続けてくれる久保先生に一二三会に感謝、感謝です。

そしていつの日か感謝の気持ちをおもてなしの心に変えて、自らお茶事を催してみたいものです。

松本香理