お稽古について

日本精神のすばらしさと
豊かな文化を学びます。

お点前、座学、花月のそれぞれの分野を統合的に学ぶことを通じて、茶道の真髄である「直心の交わり」をめざし、温かく真摯な環境を創ることを意識しています。
茶道を学ぶことで、日本精神のすばらしさに触れ豊かな人生を共に創っていきたいと願っています。

稽古内容

お点前

お点前は、姿勢、座り方、指先の揃え方など、一人ひとりのペースや性格に合わせてご指導いたします。その人に合った自然体の身のこなしを大切にしています。

また、最初から細かい部分を指導するのではなく、全体の流れがつかめるように、日常で活かせるように、あなたにとって生きた「お茶」を心がけています。

座学

茶道は、多岐に渡る芸術文化が日本精神のもとに融合されています。一見、どこから関わればよいか、わからないようにも思えますが、茶道の歴史や道具などの入口を学ぶことで、また、茶室見学、美術館へ出かけるなど、あなたの興味を示す分野を見つけていきます。

座学の場から生まれる、あなたの探究心を大切にしています。

花月

「花月」は、複数の人でお茶を学び合う稽古です。江戸中期に、更なる茶道練磨を目的として、家元や僧侶らによって編み出されました。基本的には、五人がリレー方式でお点前を行います。互いのお点前、やりとり、全体の流れを見ることで、自分のおかれた状況に合わせて、お稽古だけではなく、日常でも精一杯の働きができるように「場」の中の自分を見つめる心の修練をしていきます。※江戸中期に、禅僧が身にそなえるべき七つの徳「七事随身」にちなんで、「七事式」が制定され、その一つが「花月」です。

立礼

立礼とは、テーブルを用い、椅子に腰を掛けて行う点前の様式をいいます。お客様も椅子席でお茶をいただきます。この立礼のスタイルは、当時の家元である裏千家11代玄々斎が、京都府知事の依頼を受け、明治5年の京都博覧会で、外国人のお客さまをおもてなしするために考案されたものです。
ライフスタイルの変化した現在では、立礼のおもてなしは、茶道の新しい姿として、また日常生活やオフィスでも取り入れられることでしょう。

稽古茶事

一座建立の場を創っていくには、亭主、半東、水屋、正客、詰などそれぞれの経験を通し深めていきます。相手の心を汲み取り、時空を一つにしていく稽古茶事をしています。

稽古人紹介

一二三会でお稽古をしている人は、直心の交わりで築かれた仲間です。
一人一人の個性を生かし、日本文化と精神の素晴らしさに触れ、研鑽を積んでいます。

羽鳥 信章

皆さんこんにちは。羽鳥 信章と申します。

私は造園業を営んでいますが、造園の世界に入った理由は、趣味の山登りで自然が作り出す様々な景色や植物の持つ表情の美しさが私にとって身近になっていたこと、また、自宅の庭を造ったときに夜も眠れないくらい興奮して、庭の構想に考えを巡らしたことで庭の虜になっていたことです。

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そして仕事でお茶室の露地を造るうちに、お茶に興味を持つようになりました。露地とはお茶室に面した庭のことで心の切り替えをする空間です。そこで構成される植物や飛石、竹垣、蹲などの資材は実際にお茶事の流れの中で使うことを前提に選び、置かれますが、着物を着た状態での使い勝手や、お茶事を行うに際してどんな景観がしっくりくるのか、これらのことは実際に体感しないと分かりません。露地の仕事に携わる時には使う側の感覚を大切にしなくてならないので、お茶を習う必要性を感じていました。

一二三会には社中主催のお茶会に招かれたことがきっかけで入会しました。そのお茶会では稽古人一人一人が積極的に明るく笑顔で対応してくれたことで、自分が歓迎されている感じがして、清々しい気持ちになれました。お茶は作法の型を覚えなくてならない受け身の習い事という認識でいましたが、稽古人自ら主体的に取り組んでいる姿がとても新鮮で魅かれました。

社中には様々な職業や経験をしている方が多く、お茶について色々な考え方や意見、発想が出てきます。またそれを生み出す空気がこの社中の特徴でもあって、そこから発信されるおもてなしが日本文化や日本の季節感を介してお茶室や日常生活の空間で人と人の交流につながっていくことを体感しています。
この人と人の交流やつながりを庭という空間にいかに溶け込ませていけるかとても楽しみでもあります。そしてこの社中に興味を持たれた方と一緒にお茶を楽しむ場を創っていくことを楽しみにしています。

羽鳥信章

竹原 希光子

大学生の頃、日本文化の何がどのような形でカナダに広がっているか現地研究を始めたことから、茶道への扉が開きました。というのも、カナダで日本文化の中で特に抹茶が抹茶ラテとして普及していたことから、研究を進めるにあたって、茶道の学びも必要になったからです。

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帰国して数年後、その抹茶ラテが逆輸入され、日本の若い人に受け入れられている現実を目の当たりにし、抹茶ラテから茶道の広がりまた継承へ繋がるのではないかと感じました。「抹茶を取り入れ始めている海外の人や日本の若い人に向けて、茶道を体感するきっかけ作りをしたい」と考えるようになりました。

悶々と企画を内に秘めた状態の中、出会ったのが一二三会です。茶道そのもののルールや、教室の先生の意向で決め事やタブーが多いと感じていた茶道の世界で、久保先生の魅力的な考えに引き込まれていきました。

私の斬新過ぎるアイデアに、共感して下さる先生や稽古人の方に支えられ、想いを形にしたのが、月釜「matcha茶会」です。これは、抹茶ラテ点前という創作点前で入れた抹茶ラテと、従来のお点前で入れた抹茶の両方を、お客様に味わって頂く茶会です。

無のものから創り上げる茶会を温かくご指導して下さる久保先生。
一二三会稽古人の熱いチームワーク。
強力な一二三会と出会い、茶会を実現することが出来ました。

これを受け入れて下さる稽古場、先生、稽古人は他にはないです!いつも、一二三会に感謝です。

いつか実現したいと思っていたお茶会の企画が、一二三会に背中を押してもうことで実現し、充実した茶道ライフ…人生そのものを味わっています。

竹原 希光子

柾谷 美奈

一二三会との出会いはたしか2009年の夏。

ローマ生まれローマ育ち、パリ駐在、中東などへの出張三昧で人生の半分を海外で過ごした私にとって、体験茶会や能茶会、呉服会はどれも楽しく、一二三会には入門することなく気軽にイベントだけに参加してました。
正直「入門」の二文字に気後れしていたのです。

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3年がたった頃「一緒に入門しません?」と、背中を押したのはパリ駐在時代の友人です。そろそろ着物の一つも自分で着られるようになりたい・・・でも、着物を着て、どこへ行く?
・・・そうだ、着物でお茶の稽古に行こう!と、会話が弾み、自分でも予期せぬ形でひょいと稽古人の仲間入りをしました。

初めて何かに挑戦するとき「できるわけない」と、思いながらやっているうちに「できた!」と、思う瞬間があります。
その次の瞬間「全然できていなかった」ことに気づかされて愕然とするわけですが・・・
今のところお茶の稽古も着付けもその連続です。

稽古場では「できた!」と思う瞬間も、そのあとで「愕然」として我ながら可笑しくなる瞬間も、同じように喜びと感じられるから不思議です。もしかしたら、ちょっぴり成長を実感できているからかもしれません。

なぜもっと早くお茶をやらなかったのだろう!心底悔やまれます。

そんな私を救ってくれるイタリアの言葉があります。
meglio tardi che mai
フランス語では mieux vaut tard que jamais
そして英語では better late than never
『人生に「遅い」ということはない』 遅刻魔で知られるイタリア人の半ば言い訳のような格言ですが、
直訳すると「たとえ遅くとも、一生やらないよりマシ」まさに今の私です。

一二三とは
一歩進んで 二歩下がる
やがて三歩の高みなるかな?

柾谷美奈

今村 郁男

児島君、あの案件どうなった?
何でこんなことになるまでほっといたんだ!
至急、メーカーの鈴木本部長つかまえて、対策練ろう!この案件、ひっくり返すぞ

血圧と目じりがつり上った状態でお稽古場のガラス戸を開く
久保先生と稽古人
一瞬の静寂
釜で湯の沸き立つ松風

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はい、建水あげて
建水、建水、建水あげて
それは水指
はい、建水あげて

そうです、さっきより茶筅の扱いが良くなりましたよ

久保先生の指導のたびに、稽古人が赤くなったり青くなったり
稽古人の・・・のたびに、先生が鬼になったり仏になったり

いつの間にか、背負い込んできた煩悩の塊はどこか溶け去り
稽古場を出るころには気持ちのザワツキはなく、プレーンな自分に
仕事、恋愛、家族、健康、受験、就職・・・
誰もがそれぞれの煩悩を背負い込んでやってきて
稽古場に煩悩を置いて帰ります
いったいどれだけの煩悩が稽古場にはたまっているのでしょうか

月に2回のお茶のお稽古は、いろいろな要素がありますが、自分にとって一番ありがたいのがトランキライザー 精神安定剤的要素です
今日のお軸は?お花は?お茶銘は?お菓子は?
前の稽古人の客として客の稽古、自分のお点前の稽古、道具の準備、後片付け
すべてが気持ちのザワツキに効くんですね
茶室には何も無いが、すべてが詰まっている
不思議な空間であることは、誰もが感じること

教養として、修行として、日本人のアイデンティティーとして、
そしてトランキライザーとして
お茶には、いろいろな関わり方があります
今まで素通りしていたことを素通りできなくなっている自分に気づくとき
つくづく自分の心の中に棲みついた茶道の存在をかみしめることでしょう
一二三会は、稽古人それぞれの「あれやりたい、これやりたい」に、
久保先生がちゃんと応えてくれる そんな稀代未聞なる集まりです
ためしに一度、稽古場にお越しくださいませ

今村郁男

阿部 智子

ふり返れば、学生から社会人になり1年後に結婚、そして二児を出産。どちらも首もすわらない月齢で預け仕事もしてきました。綱渡りのような30年でした。家族の健康に恵まれ、周囲の人々の支えがあったからこそ続けられました。
心から感謝しています。

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そんな中、渇望していたのは自分と向き合う時間でした。
仕事にもゆとりができ、一二三会に入門しました。
一服のお茶から広がる世界に魅せられています。
毎回のお稽古が気づきと学びです。終わりのない旅に出ているよう。
そんな“私の時間”がうれしく、わくわくしています。

そして、改めて日本人に生まれたことを幸せに思います。
床の掛物、茶花、茶碗をはじめとするお道具、お菓子に
日本の四季の移り変わりを感じます。
みずから草木を育て、茶碗や籠を作ってみたいと夢はふくらみます。
いつの日か茶事ができたら……。

一二三会は男性のお稽古人が多く、若い世代が多いのが特長。
点前のお稽古だけでなく、茶事までを学ぶことができます。
が、いちばんは久保比登美先生の物事を追求する真摯なお姿です。
稽古人は圧倒されつつ、その刺激を背に受けて日々精進しています。
私自身はひたすらお稽古に励み、十年後の自分を描いていきます。

阿部智子

稽古場について


護国寺の商店街の名残のある通り。
米屋、靴屋、本屋、八百屋、酒屋、クリーニング店に囲まれたアパート。おじいちゃん、おばあちゃん、お母さんが小さなお子さんを連れて、外国人も多く通り過ぎる生活感溢れる場所。ガラス越しに、アパートの中をさまざまな人が不思議そうにのぞいて行きます。

下町の生活音、西日や風雨の気配は、ここでの自然環境であり、自然のままを取り入れる昔の茶室の有り様と変わらない希有さがあります。薄いガラスの境界線の向うは別世界。稽古に集中すると雑音が消え、小宇宙へと繋がる特別な場となります。

今はマンションとなりましたが、以前は目の前に銘木店があり、このアパートはそのオーナーのものでした。この一角だけは、本格的な茶室づくりがなされ、良い木が使われ、大工や左官の技が活かされています。小間の茶室がアパートの中に押し込められたような不思議な空間。その条件を巧に操りながら数寄道を追求した、店主の粋なセンスが一二三会に受け継がれ、今も尚、生き続けています。

住所 〒112-0012 東京都文京区大塚5丁目41-6

TEL/FAX 03-6884-3162
メールアドレス entry@123kai.org

最寄駅 有楽町線 護国寺駅 1番出口 徒歩9分
東池袋駅 4番出口 徒歩6分
丸ノ内線 新大塚駅 2番出口 徒歩10分
都電荒川線 東池袋4丁目駅 徒歩6分
都営バス 都02乙 雑司ヶ谷霊園入口 徒歩1分