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入門について

現在、入門者の受け入れを控えさせていただいています。
講座の形態でよろしければ、おもてなし講座の受講をご検討ください。

おもてなし講座– 日本には世界に誇る おもてなしの 文化があります

 令和六年三月一日 久保比登美

初釜を終えて

一二三会の初釜を無事に終え、令和6年が始まりました。
今年は多くの方に参加してきただき、皆さんと年の初めをお祝いできたことを嬉しく思っています。

今年もお濃茶は各服点で練りました。
継続して50碗練ると、練り方の新たなコツに出会え、新年早々、発見がありましたね。

皆さんもどのような小さなことも、大きな機会も自分の成長の肥やしと関わると、3年5年10年と経過した時に、自分の土台となっている事があります。

華やかな機会だけがチャンスではありませんね、目の前にあることから目を背けず進みたいものですね。それがその人のチャンス!のように思います。

 年を重ねたのでしょうね、良い悪いは、自分のエゴから見た視点であり、時間が経過すると「あの嫌なこと」「あの苦痛」と思った時に考え工夫して乗り越えたことの方が人生の糧になっている事の方が多いように思いますね。

 何がどうなるかわかりませんから、目の前に起きていることに向き合う姿勢は大切にした方がよいと思えてきました。これも年を重ねたおかげです。

 さて、今年の世話人さんもやる気満々で令和6年を皆さんと充実した時間を過ごそうと色々と計画を立ててくれています。世話人会も毎回私が出席しなくても進んでいます。
これも第一回(2008年ごろ)世話人の皆さんから年数をかけて、成長している世話人会になっています。その年の課題に取り組みここまでまいりましたね。嬉しいことですね。

 今年は9月(日程調整中)炭切、12月1日一二三会茶会を大きな計画の柱として進めますね。

炭切、湿灰作り、炭道具など炭手前の周辺を学び、一段と深めていきたいと存じます。
炭の寸法も風炉、炉で決まっています。それを定規で測り、切っていきます。

また、稽古場を使っての茶会は、一二三会の皆さんや皆さんのご家族ご友人、一二三会の茶道具、お茶屋さん、炭屋さん、花屋さん、お客様など、ご縁ある方と一服の時間を設け、日頃の感謝を伝える茶会を、今年は12月1日に計画しています。日頃のお稽古の成果を表現できる場としても活用していきたいですね。 薄茶二服点の再興、元気のある時は食事を出すお茶会を考えています。皆さんと知恵を出し合い、素敵な素敵な素敵な茶会に育てていきたいと思います。

毎日の暮らしに、そっと添える楚々としなお花のようなお茶会をイメージしています。

  今年もあっという間に年末になりそうですね、一瞬一瞬を大切に過ごしてまいります。

→稽古日Googleカレンダー https://calendar.google.com/calendar/u/0?cid=MTIza2FpLm9vdHN1a2FAZ21haWwuY29t
→予約用サイトHP https://123kai.org/members パスワードは「omotenashi]

【月曜日】
17-19:30
【火、水、金曜日】
10-12:30稽古予約
13-13:30休み
14-16:30稽古予約
17-17:30休み
18-19:30稽古予約
【土、日曜日】
7-9:30稽古予約
10-10:30休み
11-13:30稽古予約

【2月】
19(月)
20(火)
21(水)
23(金・祝)立礼
24(土)
25(日)
28(水)

【3月】
3日(日)
4日(月)
6日(水)
8日(金) 立礼
9日(土) 一日稽古 立礼
10日(日)
11日(月)
19日(火)
22日(金) 立礼
23日(土)
24日(日) 一日稽古 畳
26日(火)10-14時
27日(水)
30日(土)
31日(日)4月分振替

【4月】
1(月)
2(火)
3(水)
6(土)
7(日)
12(金)立礼
13(土)一日稽古
15(月)
16(火)10-14時
24(水)
26(金)立礼
27(土)7-12

@年間スケジュールは下記のスプレッドシートをご覧になって
参加してください。一二三会行事表 令和6年 稽古人用

【七事式】棚の薄茶点前をしている方以上
【四ヶ伝・茶箱】中級資格保持者以上
【奥伝】上級資格保持者以上

*奥伝は紋付袴、色無地袋帯で参加してください。
@稽古日時の入力は24時間いつでも入力してください。
@自動承認となりますので、本メールをご確認の上、予約サイトで予約をしてください。
@立礼,点前稽古,七事式と併用してご利用ください。
・システム入力が苦手な方は事務局に問い合わせください。
・緊急の時は、080-9439-1233(久保携帯)にショートメールか電話をください。
・・・・・・・・

世話人

一日稽古 吉澤永子 柾谷美奈 阿部智子 石渡英樹
茶花 岡本きみ子
灰型 児玉賀洋子
今日庵歴代輪読会 富樫多恵
源氏物語輪読会 富樫多恵
【令和6年世話人】  代表 佐藤岳 副代表 津田悠 志村凛 佐藤大介 和田康子 加藤くるみ 
【体験茶会】塩原道子 
【水屋】後藤小巻 井上万紀 相田るみ子 押野いずみ 毎週月曜日 8:30-11:00
【稽古場稽古茶事】 天明淳子 塩原道子 羽鳥信章 
【文京区楽寿茶会】小谷野修
【一二三会事務局】 富樫多恵
【おもてなし講座】 関洋 平田侑子
・・・

【スケジュール】
【炭切】 9月
【一二三会茶会】12月1日(日)、準備11月30日(土)

体験会:参加費2,000円

おもてなし講座

【一の段】
第36期  3/5,4/23, 5/28(茶事) 火曜日 14:00~16:30

第37期  3/5,4/23, 5/28(茶事) 火曜日 19:00~21:30

・一服のお茶を点てることに特化し、細やかな茶道具の扱いを身に付けます
・和の精神 おもてなしの座学
・久保亭主の茶事にお客様として参加
・久保点前の動画プレゼント

【二の段】 ※二ノ段は、一ノ段を受講済みの方に限ります
第16期 6/18、9/24、10/22、11/12、(R7) 2/4、3/4(茶事)
火曜日 19:00~21:30

・盆略点前(お盆の中でお点前が完結している簡単であり究極の点前)を学びます
・茶道の歴史を通し日本のおもてなしを学ぶ
・お茶の効能、茶道具、おもてなしとサービスの違いなど座学の充実が特徴です
・久保亭主の茶事にお客様として参加
・久保点前の動画プレゼント

【三の段】 ※三ノ段は、二ノ段を受講済みの方に限ります
第2期 4/22、5/13、6/17、9/9、10/21、11/18(茶事)
月曜日 19:00~21:30

第3期 6/11、9/17、10/8、11/26、(R7) 2/18、3/25(茶事)
火曜日 19:00~21:30

・茶箱和敬点  茶箱から茶道具を展開し、そして元に戻す一連を学びます。
・古今和歌集仮名序を、お茶のおもてなしの視点において学びます。
・久保亭主の茶事にお客様として参加
・久保点前の動画プレゼント

お申し込みはこちらから

おもてなし講座 – 日本には世界に誇る おもてなしの 文化があります。

・・・
【寺子屋塾】
WEBマガジンで、なぜ、お茶に突き動かされて生きているかを書きました
第14話「茶 事 -究極の和のおもてなし」
http://terakoyajuku.jp/n12r/index.html
【ともに創る日本のおもてなし】
電子出版:100円 キンドルから購入できます
一二三会の仲間の事や写真も掲載しているので、よかったらご覧ください

【ホームページ】

来年はどのような年にしますか

一二三会の皆さん

 今年はどのような年でしたか?

お稽古場で皆さんと今年を振り返り、そして来年はどのような年にしますかと話題にする時期になっていますね。

私にとって、今年はとても良い年でした。

足が回復したと思ったら10月は皆さんとの京都旅行でしたね。

本当に楽しい旅でした。

また、今年の2月から私の師匠、皆さんにとっては大先生の東京の稽古場として、

一二三会を使って頂いています。

今の師匠について早20年の歳月となりますね。

一二三会に師匠が来られることになって、これまで以上に話す機会が増え、更に細かな指導を受けています。

とてもありがたく、私が一二三会の皆さんに熱心に伝えていることがわかるのか「お弟子さんたちにこのように伝えるといい」など、

指導についても助言を頂いています。

最初の師匠は、自宅の裏に住んでおられたお年を召された女性の先生でした。

15年くらいお世話になり高齢なこともあってそろそろ引退を考えておられ、

京都で活動している次なる師匠との出会いを求めて京都の修行へ入ったことも理由の一つでした。

二人の師匠共、茶道に対して大変厳しい方ですね。

また、二人ともお茶の趣味がよく、お考えも潔い方で、二人の師匠との出会いが大きく、今の私を作っていますね。

お陰様でこんないい加減な私でも、なんとかここまで生きてこれたと思います。

いい大人になると誰も何も言ってはくれないもので、稽古事を通して少しでも自分自身を省み、律しておくことは、私にとってとても大切なことと捉えています。

10年書道を学び、今年から生け花を始めました。

書も花も素晴らしい世界で、こちらの二人の師匠からもいつも学ぶことがありますね。

誰も言ってはくれないことを、稽古事の間接的な存在である字や花や点前を通してなおしていただく言葉を大切にしていますね。

また、今年はお点前を改めて細かく見直す作業を行いました。

奥伝、茶箱、四ケ伝、七事式、小習、口伝の古い手も改めて引き出し整理しました。

やっと、お茶が面白くなってきましたね。

そして、今年は韓国やタイに出かけ、先々でお茶のご縁を頂き、多くの方に触れました。短い時間でしたが異国の文化を通し、自国を見つめる事にもなり、東アジアについても勉強したくなっています。

足を事故して動けなくなったことで、命=時間を前以上に大切にするようになっています。したいことはたくさんありますが、あえて予定を入れない時間も大切に過ごしています。

来年も皆さんと茶道を深めることを色々と考えています。

来年の世話人さんたちと取り組んでまいりますね。

今年は仕事とは別にライフワークとして茶道を会社で、家族に、友人に、子供食堂で活動された報告をたくさんの方から受けました。とても嬉しく思っています。

自分の学びに終わらず社会に貢献する皆さんの事を誇りに思っています。

今年も後2週間ほどですが、どうぞ、お体に気を付けてお過ごしくださいね。

  久保比登美

→稽古日Googleカレンダー https://calendar.google.com/calendar/u/0?cid=MTIza2FpLm9vdHN1a2FAZ21haWwuY29t

→予約用サイトHP https://123kai.org/members パスワードは「omotenashi]

【月曜日】

17-19:30

【火、水、金曜日】

10-12:30稽古予約

13-13:30休み

14-16:30稽古予約

17-17:30休み

18-19:30稽古予約

【土、日曜日】

7-9:30稽古予約

10-10:30休み

11-13:30稽古予約

【12月】

19(火)

20(水)

22(金)立礼 11月分

23(土)11月分

24(日)9-12奥伝圓真11月分 

24(日)14-17奥伝真之行 

26(火)11月分

29(金)立礼11月分

30(土)

31(日)

【1月】

8(月)

10(水)

13(土)

14(日)

15(月)

16(火)

19(金)立礼

23(火)

24(水)

26(金)立礼

27(土)

28(日)

【2月】

5(月)

6(火)

16(金)立礼

17(土)

18(日)

19(月)

20(火)

21(水)

23(金・祝)立礼

24(土)

25(日)

28(水)

【七事式】棚の薄茶点前をしている方以上

【四ヶ伝・茶箱】中級資格保持者以上

【奥伝】上級資格保持者以上

*奥伝は紋付袴、色無地袋帯で参加してください。
@稽古日時の入力は24時間いつでも入力してください。
@自動承認となりますので、本メールをご確認の上、予約サイトで予約をしてください。
@立礼,点前稽古,七事式と併用してご利用ください。
・システム入力が苦手な方は事務局に問い合わせください。
・緊急の時は、080-9439-1233(久保携帯)にショートメールか電話をください。
・・・・・・・・

世話人

一日稽古 吉澤永子 柾谷美奈 阿部智子 石渡英樹

茶花 岡本きみ子

灰型 児玉賀洋子

今日庵歴代輪読会 富樫多恵

源氏物語輪読会 富樫多恵

【令和6年世話人】  代表 佐藤岳 副代表 津田悠 志村凛 佐藤大介 和田康子 加藤くるみ 

【体験茶会】塩原道子 

【水屋】後藤小巻 井上万紀 相田るみ子 押野いずみ 毎週月曜日 8:30-11:00

【月釜】 押野いずみ
【稽古場稽古茶事】 天明淳子 塩原道子 羽鳥信章 

【文京区楽寿茶会】小谷野修

【一二三会事務局】 富樫多恵

【おもてなし講座】 関洋 平田侑子

・・・

【スケジュール】

体験会:(3.4.5.6.10月)参加費2,000円

おもてなし講座一ノ段 (19:00-21:30) 

おもてなし講座二ノ段 (19:00-21:30) 

おもてなし講座三ノ段 (19:00-21:30) 初秋予定 (実技 茶箱和敬点、座学 古今和歌集など)

おもてなし講座 – 日本には世界に誇る おもてなしの 文化があります。 (omotenashi-kouza.com)

【寺子屋塾】
WEBマガジンで、なぜ、お茶に突き動かされて生きているかを書きました
第14話「茶 事 -究極の和のおもてなし」
http://terakoyajuku.jp/n12r/index.html
【ともに創る日本のおもてなし】
電子出版:100円 キンドルから購入できます
一二三会の仲間の事や写真も掲載しているので、よかったらご覧ください

【ホームページ】 http://123kai.org/
*****************************************
裏千家茶道一二三会(担当:富樫多恵)
123kai.ootsuka@gmail.com

以上

一二三会の炉開

一二三会のみなさん

 こんにちは。
11月18日、19日、20日は一二三会の炉開ですね。

新しい年が始まり、今年の新茶を頂くお祝いの席ですね。

裏千家今日庵は、今でも宗旦忌に宇治の上林春松から利休堂まで茶壷が届けられています。

今日庵ではお茶壺道中と呼んでいますが、本来、お茶壺道中とは宇治から江戸まで将軍家の為に茶壷を運ぶ催しを指していたようですね。

まず、江戸から宇治へ空の茶壷を片道13泊14日かけて運んだようです。

宇治では10日ほどかけて壺にお茶を詰め、宇治から江戸へ向かって運ぶわけですね。

合わせて40日ほどかかっていますね。

和紙の袋に濃茶の碾茶が半袋(10匁約40g)入ったものが数種類入っており、

それらを湿度から防止するために緩衝材代わりに詰められた碾茶が薄茶となります。

これらは、実際に一度、口切を体験すると一目瞭然で、理解できるので

来年の炉開きで口切をしてみるといいですね。

体験してみたいですか?

茶壷のギリギリまで碾茶を詰め空気が入らないように木蓋をし、黒谷和紙を糊で封印します。

この作業を利休時代からずっと変わらず行われています。

今はデパートでおいしい引き立てのお茶が手に入る時代です。

このような儀式を通し一服のお茶の背景を知ることは大切ですね。

心と体が叶うよう

南方録に「客と亭主は自然に相手の心にかなうのがよい」とあります。

茶の湯には「出会いの芸能」という性格があります。客と亭主、客と客同士が狭い空間に出会う。限られた時間と空間の中に特別な人間関係が生まれます。
一座建立ですね。

茶の湯の点前、道具、趣向もすべてこの人と人の出会いをいかに素晴らしいものにするかという、そのことの馳走に過ぎない。亭主の心が客に響き、客の心が亭主に反響します。その響きあいが一座のうちに次第に高まり、また静まりする間に一期一会の茶が完成します。

 しかし、ここで大切なことがあります。

こうした心の動きが自然に働き、予期せぬ主客のドラマが始まることが大切であり、意識的にたくらむことは絶対に否定されねばなりません。
 茶会だけではなく、常日頃からそうでなくてはならないでしょうね。

 相手の心にかなおうと努力することは大切ではあり、そのことに真剣に向き合うことが茶道であります。しかし、かないたる心は捨てることが肝要でありましょう。

 お互いに自然にかなうのはよろしいですが、かなおうと迎合するのはよろしくないですね。茶道を充分に習得した客と亭主ならば自然と気持ちよいものでありましょう。焦らず怠らず、自然体に心と体が叶うよう修練していきましょうね

 久保比登美

裏千家13代圓能斎家元 円能斎鉄中宗室 現代への礎

一二三会の皆さん

 令和5年は裏千家13代圓能斎鉄中宗室の百回忌の年に当たります。

十月の京都旅行では裏千家資料館に伺い「裏千家13代圓能斎家元 円能斎鉄中宗室 現代への礎」の展示会を拝見する予定でいます。

 12代又玅斎と猶鹿子の長男として生まれ明治22年17歳で宗室を襲名し13代家元となられました。

 当時の日本は明治維新による東京奠都によって人や産業が東京へ集まり、今後の茶道界も東京にあると考えた圓能斎は結婚して間もない綱子さんを伴い東京に出て、茶道の普及活動の展開を始まました。

 そのご縁ある場所の一つが文京区護国寺であります。一二三会にとっては、有難いめぐり合わせですね。

 当時の日本は欧化政策によって西洋文化傾倒の機運が高まっていたため圓能斎の活動は当初、非常に苦しい日々が続きました。しかし、茶道の隆興に一年を徹するその人柄と実力が認められ次第に多くの人の支えを得られるようになってきました。

 北白川宮能久親王と小松宮彰仁親王も東京で苦労しながら活動する圓能斎を支援した方です。

 

 能久親王はご自分の名前の一字を下し「円満にその能を発揮せよ」と願って「圓能」の号を賜り、彰仁親王は「鉄中の鏘々たる者たれ」と圓能斎の前途を祝福して「鉄中」の号を送って激励しています。

 このエピソードを知るだけでも圓能斎に興味を持ちませんか。

万全の環境で推進することも難しいものですが、世の中の風向きはどう見ても裏千家にとって不利な状況です。不利だからしない選択ではなく、自分のやることをやる。その姿勢に天の風向きは変わっていくものなのですね。

 その礎の上に、今、我々がいます。

秋の旅行で利休の足跡をめぐり、一碗を深めてまいりましょう。

  久保比登美

体験茶会−畳のご案内 令和5年10月23日 月曜日

お茶のお稽古に興味はあるけれど実際に、どのような事をするのかよくわからない。このような声にお応えする会が体験茶会です。

服装や持ち物など気にせず、まずは体験茶会に参加してみてください。
そこから見えてくる事を大切にしていただければと考えています。
 

続きを読む

お茶室に入ること、お抹茶を召し上がることが、はじめてという方大歓迎の会です。

お茶やお菓子の召し上がり方、お茶の点て方を体験してください。

・・・・・・・・・・・・・

【日時】
令和5年10月23日(月)19~21時(受付18:30~)

【場所】
一二三会稽古場 文京区大塚5-41-6

【最寄駅】
有楽町線 護国寺駅 1番出口 徒歩9分
有楽町線 東池袋駅  4番出口 徒歩6分

丸ノ内線 新大塚駅 2番出口 徒歩10分
都電荒川線 東池袋4丁目駅 徒歩6分
都営バス 都02乙 雑司ヶ谷霊園入口駅 徒歩1分

【参加定員】
畳席:8名

【参加費】
2,000円

お申し込みは二日前まで受け付けております。お申込み、お問い合わせは、こちらまでメールをお送りください。

メールアドレス  entry@123kai.org

8月のお稽古に和敬点


こんにちは。

連日の猛暑、どうぞお体大切にしてくださいね。

休息をとり、水分を取り、無理をしないように心がけてください。

 さて、今月は8月ですね。

終戦を迎えた月であります。

 裏千家の鵬雲斎大宗匠は、今年100歳を迎えられた特攻隊の生き残りであり、

終戦を迎え、命を持って帰ってきたことを恥じる時代に生きて来られました。

戦友たちを見送り、戦友たちの命も生きると決めて戦後75年を自分の志である茶道に邁進してこられたのですね。

 大宗匠だから成しえた、「一碗からピースフルネスを」の言葉通り、

世界に一服のお茶を普及し、国レベル、政治レベルのような大きな存在ではなく、

一人一人の文化を愛する個人の影響力でここまで築きあげて来られました。

 その礎の後の世代が私たちですね。

どうですか、私たちの周りに一服のお茶で親睦を深めている人の多いこと。

茶道は高尚な人の文化でした、ここまで庶民に広がった恩恵を日々感じています。

 毎日を幸せに暮らすことが、先人への敬意の姿かと存じます。

また、その姿を次世代が感じ、きっと大切なものを伝えて行ってくれることでしょう。

 

 特攻隊として旅立つときに、お父様である淡々斎と奈良の薬師寺橋本管長が図って海軍省に陣中箱を寄贈されました。

その茶箱で若き青年特攻隊の皆さんは、訓練が終わり夕刻になると、配給の虎屋の羊羹と一服のお茶を召し上がっていました。

「千ちゃん、お茶を点ててくれ~」

「お~!わかった」

「うまいな~」

「今度、千ちゃんの京都の家に行かせてくれ」

「おお~、来いや~」

そんなことはできない事は、誰もがわかっているけれど、未来を見て訓練を続けていたのでしょうね。

 それらを体験してきた大宗匠の今世のお役割は偉大ですね。

ご縁ある関係を頂いた者として、大それたことはできませんが、少しでも寄り添う気持ちを持ちたいと思っています。

 この陣中箱が戦後に点前として制定され和敬点となりました。

 一二三会の8月のお稽古では和敬点をする方が増えてきましたね。

靖国神社にも近いこともあり、稽古の帰りに靖国神社へお参りに行かれる方も増えてきました。

 稽古を通して、一服のお茶を英霊の御霊に捧げることをしています。

「こうやって、毎日、幸せに暮らしています。ありがとうございました」

  今日も猛暑の一日になりそうですね、お体大切にお過ごしください。

    久保比登美

祇園祭

7月にはいりましたね。

1996年から私は京都の茶道具商に勤めることになり、そのご縁で祇園祭が身近になりました。

京都駅から聞こえる「コンコンチキチンコンチキチン」は、何かじっとしていられない音色となりましたね。

当時、茶道具商は市内の中京区にあり、長刀鉾の町内でした。

社長は祇園祭で育った方なので、6月になると仕事鞄の端から笛がニョキっと出ており、仕事が終わると薙刀鉾の町内で行われる鳴物のお稽古に出かけておられました。

「楽譜みたいなもんはないんや~。一人では吹けへんけど、皆と音を出し始めると不思議やな~吹けるんや~。ほな、行ってくるわ!後、たのんだで
~~!!」と毎日、嬉しそうに出かけて行かれていました。京男の宿命ですね。

店先の設えは祇園祭に因んだ店の自慢のものが並びます。

御旅所で売られる粽についた「蘇民将来子孫也」のお札は町内の内職で付けられているのですよ。

私も毎年、仕事が終わった後に、お札を糊付けしていました。

当時は、ブツブツ言いながらしていたものですが今となってはいい経験をさせてもらいました。
私がブツブツ言いながら貼り付けた粽のご利益はいかに。。。。。

この時期の京都のお茶会御趣向は、当然、祇園祭です。
祇園守という真っ白なむくげの花が何と言ってもご馳走ですね。
お菓子はやっぱり、道喜さんの粽でしょうね。

もうこれで、この夏は無病で過ごせると思えます。
ありがたやありがたやですね。

祇園町で配られる舞子ちゃんから御贔屓さんに差し上げる団扇があります。それを何かの意匠にした茶道具があれば、言うことなしですね。

四条通の鉾が並ぶ姿、御旅所に堂々とそびえ立つ長刀鉾、四条河原町の辻回し、
八坂神社の神楽殿で行われる鳴物、神楽殿の奥にある貴賓室の役割を果たす清々館でのお茶会、
お茶屋さんの一力さんのお茶会は、舞子ちゃんたちが猛暑の中、綺麗にこしらえた姿でお茶を点て、運んで来て下さる。

「京都やな~~~~」

神戸育ちの私には、この雰囲気がたまらないです。
祇園信仰は、祇園祭りも含めて「水」の信仰です。

度重なる疫病に苦しめられた平安時代、疫病を引き起こすのは非業の死を遂げた人々の霊「御霊」であるとされ、各地で御霊を慰める「御霊会」が催されました。

祇園祭もそれに端を発する祭礼でした。

869年国内に疫病が流行した際に、清和天皇が陰陽師卜部日良麻呂に命じ、禁苑であった神泉苑に神輿を送り当時の国の数66本の矛を点て国家の安寧と厄災消除を願ったことが由来するようですね。

時代が下がるにつれて規模が拡大し、旧暦水無月15日の満月に合わせ、一月かけて行われるようになりました。

水無月1日の吉符入りに始まり、水無月上弦の月から1週間、神様を神輿に乗せて御旅所におとどまりいただき、十五夜の時に帰って来る。その際に朝廷から勅使が来て祭礼を行ったというのが本来の形だったようです。御旅所は市中に二つの井戸の上に造られており、おそらく龍穴を通して市中の水脈は繋がっていると考えられ、都全体の水を浄化し疫病を鎮めるという狙いがあったようです。

30年前そんなことも露知らず、ブツブツ言いながら粽の内職をしていた事をお許しください。

コンコンチキチンコンチキチン・・・久しぶりに祇園祭に行きたいな~

令和5年祇園祭吉日 久保比登美

永青文庫「細川家の茶道具 千利休と細川三斎」

一二三会の皆さん
こんにちは。

令和5年水無月朔日を迎えました。
東京は梅雨に入る前の晴天の朝ですね。

さて、稽古場の近くにある細川家ゆかりの永青文庫で「細川家の茶道具 千利休と細川三斎」が催されています。
茶道をすると、よく耳にする道具がありますが、今回の展示会ではその中でも特に有名なものがたくさん出ているので
お稽古の帰りに立ち寄っていただきたいですね。

天正19年春に利休は秀吉の命で自刃します。
京都の屋敷に居た利休は大阪の堺の屋敷へ向かう為、淀川を使って船で移動します。
船の中から何か気配がするので外を見ると、自分を見送りに来た二人の弟子を見つけました。
細川三斎と古田織部の姿です。

二人は、淀川の岸辺で師匠の最後の姿に手を合わせ見送っていました。
その想いに感激した利休は二人に一本ずつ茶杓を送ります。

三斎の手元に届いた茶杓「ゆがみ」が、今、永青文庫に展示されています。
その後、この茶杓は人の手に渡ります。その時の書状も展示されていますよ。
見ごたえある展示です。
一回と言わず、何度も見てほしいですね。

梅雨の季節に入ります。
どうぞ、お体大切にお過ごしください。

久保比登美